メモアプリ界の最高峰「Obsidian」。
ローカルで動作するため起動が爆速、データも自分の手元で管理できる——まさに「第二の脳」として最強のツールです。
しかし、唯一にして最大の悩みが「PCとスマホの同期」ではないでしょうか?
「iCloudだとWindowsとの同期が遅い…」
「公式のObsidian Syncは月額が高い…」
「Gitは難しすぎて挫折した…」
そんなあなたに朗報です。
今回は、「Dropbox」と神プラグイン「Remotely Save」を組み合わせて、完全無料で爆速な同期環境を構築する方法を解説します。
私もこの方法に切り替えてから、同期ストレスがゼロになりました。iPhoneで書いたメモが、PCを開いた瞬間に同期されている。そんな快適な環境を手に入れましょう!
Obsidianを同期する3つの方法(おさらい)
まず、現状の同期方法を整理します。
- Obsidian Sync(公式)
- メリット:設定が簡単、安定している。
- デメリット:月額$4〜$5(約600〜800円)のコストがかかる。
- iCloud / Google Drive
- メリット:無料。
- デメリット:特にWindows ⇔ iPhone間のiCloud同期は非常に遅く、ファイル重複などのトラブルも多い。
- Git (GitHub)
- メリット:無料、バージョン管理ができる。
- デメリット:エンジニア以外には設定のハードルが高い。スマホでの動作が不安定なことも。
そこで今回おすすめするのが、第4の選択肢「Remotely Save」です。
なぜ「Remotely Save」なのか?
「Remotely Save」は、Obsidianのコミュニティプラグイン(拡張機能)の一つです。これを使うと、Dropbox、OneDrive、WebDAV、S3などのクラウドストレージを経由して、Obsidianのデータを同期できるようになります。
最強の理由:
- 無料:Dropboxの無料プラン(2GB)で十分運用可能。
- 高速:差分のみを同期するため、非常に速い。
- クロスプラットフォーム:Mac、Windows、iPhone、Androidすべてに対応。
準備するもの
- Dropboxアカウント
- Google DriveやOneDriveでも設定可能ですが、安定性と速度の面でDropboxが最もおすすめです。無料アカウントでOKです。
- Obsidianアプリ
- PC(Mac/Windows)とスマホ(iPhone/Android)の両方にインストールしておいてください。
手順1:PC側での設定(親機を作る)
まずはメインとなるPC側で設定を行います。
1. プラグインのインストール
- Obsidianの設定画面(歯車アイコン)を開きます。
- 「コミュニティプラグイン」メニューを選択し、「コミュニティプラグインを有効化」をオンにします。
- 「閲覧」ボタンをクリックし、検索バーに「Remotely Save」と入力します。
- 「Remotely Save」を選択し、「インストール」→「有効化」をクリックします。
2. Dropboxとの連携
- 設定画面の下の方に追加された「Remotely Save」を選択します。
Choose A Remote Service(リモートサービスの選択)で「Dropbox」を選びます。- 「Auth」(認証)ボタンをクリックします。ブラウザが立ち上がりDropboxの認証画面が表示されるので、「許可」を押して認証コードを取得・入力してください(自動で完了する場合もあります)。
- 「Check Connectivity」をクリックし、右上に「Great! connected to Dropbox」と表示されれば接続成功です!
3. おすすめの同期設定(重要!)
快適に使うために、以下の設定を変更することをおすすめします。
- Schedule for auto-run(自動同期の頻度)
- デフォルトは「Manual」ですが、「Every 1 minute」(1分ごと)に変更しましょう。これで意識せずに同期されます。
- Run on startup(起動時の同期)
- 「Run after 1 second」(起動1秒後に実行)に設定。アプリを開いた瞬間に最新データを取り込みます。
- Skip large files(大きなファイルをスキップ)
- 「1MB」程度に設定しておくと、画像などで同期が詰まるのを防げます(テキスト中心ならそのままでもOK)。
ここまで設定したら、一度コマンドパレット(Ctrl/Cmd + P)から「Remotely Save: Start sync」を実行し、初回のアップロードを完了させておきましょう。
手順2:スマホ側での設定(子機を作る)
次に、スマホ側でPCのデータを受け取る設定をします。
1. 空の保管庫(Vault)を作成
ここが最重要ポイントです。
- スマホでObsidianアプリを開きます。
- 「Create new vault」(新しい保管庫を作成)を選択します。
- Vault name(保管庫名)を、PC側と「全く同じ名前」にしてください。
- 例:PC側が「MyNotes」なら、スマホ側も「MyNotes」にします。
- ※大文字・小文字も区別されるので注意!
- 「Create」をタップして、空っぽの保管庫を作成します。
2. プラグインの設定
- PCと同様に、設定 → コミュニティプラグインから「Remotely Save」をインストール&有効化します。
- 設定画面で「Dropbox」を選択し、「Auth」で認証を行います。
3. 同期開始
- 設定が完了したら、コマンドパレット(画面を下に引っ張るか、メニューから選択)を開き、「Remotely Save: Start sync」を実行します。
- PC側のデータがダウンロードされ、フォルダ構造が再現されれば成功です!
運用上の注意点
1. 同期のタイミング
自動同期設定をしていても、アプリを完全に終了させてしまうと同期されません。スマホでメモを書いた直後は、少し待つか、手動で同期ボタンを押してからアプリを閉じると確実です。
2. 競合(コンフリクト)について
PCとスマホで同時に同じファイルを編集すると、競合ファイル(conflictという名前がついたファイル)が生成されることがあります。
「PCで書くときはスマホを閉じる」といった基本的なルールを守れば、ほとんど発生しません。
3. データの場所
Dropbox内には、アプリ > Remotely Save > [保管庫名] というフォルダが作成され、そこにデータが保存されます。PCのローカルフォルダを直接Dropboxで同期するわけではないので、Dropboxの容量を圧迫しにくいのもメリットです。
まとめ
「Dropbox + Remotely Save」の組み合わせなら、無料で、高速で、ストレスフリーな同期環境が手に入ります。
- PCでガッツリ構成を練る
- 移動中にスマホでアイデアを書き留める
- 帰宅後、PCを開けばアイデアが同期されている
このシームレスな体験こそが、Obsidianの真価を発揮させます。ぜひ設定してみてください!
