本のタイトルはかなり前から知っていたけど、実際手にとって見たのは今回が始めて。
かなり売れている本だから、知らない人の方が少ないかもしれないですね。
どうですか?みなさんはもう読まれましたか?
どんなメッセージを受け取りましたか?
私はお金に対する考え方やお金の稼ぎ方の違いが書かれた本なのかなって思っていました。
それも間違いではないのかもしれませんが、この本にそれを求めても、明確な答えは返って来ないと思います。
「金持ち父さんと貧乏父さん」ではお金を中心に展開される物語を通して、チャレンジすることの大切さや、そのマインドの持ち方について教えてくれます。
金持ち父さんと貧乏等さんのお金の使い方
お金持ちは資産にお金を使い、そうでない人たちは負債にお金を使う。
資産とは自分のポケットにお金を持ってきてくれるもので、負債は自分のポケットからお金を持っていくものであるというのが、本書を通して語られる、金持ちとそうでない人たちの違いで、木で言う幹の部分が前半で語られています。
作者がその前提をもとにどの様にして、一財を築いたのかなども描かれているのですが、それを知ったからと言って、私のような凡人が、かんたんにマネできるものでもありません。
しかし、それはあくまで作者のやり方であり、私達には私達のやり方があることをしっかりと示した上で、もっと深いところの本質を本書全編を通して気づかせてくれます。
資産と負債の説明が幹なら、これからお話するのが、根っこの部分で、私が思うこの本の本質です。
成長を邪魔する者たち
物語は後半に入ってたたみかけるように、「痛み」「失敗」「リスク」について心がヒリヒリするような話が展開されていきます。
これらの要素は成長には不可欠なもので、避けて通ることなどできない物だと本書では語られています。
例えば、自転車に乗れるようになるまで、何度も転んで、擦りむいて、遠くへ行けるようになったことを覚えていますか?
私達は今もそうやって、毎日、成長を繰り返しています。
ただ、その失敗や痛みを成長していることと感じられていないだけ。
痛みや失敗を強く感じてしまって、やめたくなるのは、
その失敗に対して、心無い言葉を浴びせられたりするときではないですか?
「教育とは気づきを与えること」という言葉を知らない、身についていない、肩書だけ上位の人たちによる心無い指導。
それがパワハラになったり、何かしらのハラスメントを引き起こしてしまう。
結果に不満を持ち、そのすべてを行動を起こした私やあなたのせいにする。
その結果、行動を起こした人が、二度と自ら行動しなくなってしまうことも想像もできないなんて、教える立場の人間としてかなり未熟だなって思う。
それに反応してしまう、私やあなたの柔らかい心。
そんな負のループが「学習」「自主性」「成長」をどんどんと奪っていくんです。
見守れない大人たち
任せるというリスクを取れない管理者たち。
任せるという行動が取れていないことにも気づいていない。
「自分はできていて、相手ができていない」
という思い込みにおちいってしまっているのに、気づけない。
頭のいい人ほど・・・いや、「頭がいいと思っている」人ほどおちいりやすい思い込み。
もし、自分の周囲にいる人たちに不満を感じているなら、今一度、自分自身に目を向けて欲しい。
仕事だけでなく、子育てでも同じことが言えると思う。
子供を下に見たり、自分より劣るものだと決めつけて接してないですか?
子供たちは常にいい子でいようとしていませんか?
自分の考えを押し付けていませんか?
繰り返しになりますが、「教育とは気づきを与えること」
間違いを正すときほど、慎重にならなければ、もう自分の意見や言葉を持たなくなる。
正解を教えるのが教育じゃない。
そもそもあなたはそんなに正しいですか?
正しいってなんですか?
自分で考えて、間違えて、また考えて学んでを繰り返せる環境づくりが大事です。
私たちはその環境をしっかり作ってさえあげればいい。
自転車が乗れるように、そっとアドバイスや気づきでサポートしてあげて欲しい。
一人で遠くへ行けるようになるまで、見守っていてあげましょう。
だって、やってる人が誰よりも期待に応えたいと思ってる。
誰よりもできるようになりたいと思っているんだから。
いつもそれを忘れないであげて欲しい。
まとめ
あの日の自分に重ね合わせることで、辛く感じてしまう毎日を乗り越える力に変えられれば、「痛み」「失敗」「リスク」の先で思い描いた未来を手に入れられると信じられるようになる。
そう、今、痛いと感じるのは自転車でころんだからなんだと思えれば、もう一度やってみようと思える。
私にはそんな勇気をくれる本でした。
またその先に、親として、上司として、先輩として人を育てる立場になったときに、心にしっかりと持って置かなければいけない大切なものに気づかせてくれました。
まだ読んだことがない人や、それ以外のたくさんのエピソードから気づきや学びを得たい人はぜひ一度読んでみてください。
金持ちの自慢話でも、貧乏人を揶揄した本でもありません。
あなたの心に眠ってしまっていた「リトルあなた」を強くも優しく揺り起こしてくれる一冊です。
でわまた。
コメント